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夢金 (ゆめきん)

備考
雪の夜、浪人姿の男と若い町娘が船宿を訪れ、舟を出してくれという注文。船頭の熊蔵は「骨折り酒代(さかて)」を暗に要求し、仮病を使って、それが出なければ船は出せないと語る。望みどおりにすると言われ、舟を出すが、侍に「あの女は妹ではない。しゃくで苦しんでいるところを介抱ごかしに連れてきた。大金を持っているようだから殺して山分けしよう」と持ちかけられる。熊蔵は従うふりをして舟を中洲につけ、侍が下りた途端、舟を川へ出す。こうして娘を助け、礼として大金をもらうこととなるが、すべて夢の中の出来事だった。

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