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三方一両損 (さんぼういちりょうぞん)

備考
左官の金太郎は三両と書きつけ、印形が入った財布を拾い、書きつけを頼りに落とし主の大工の吉五郎に届ける。しかし吉五郎は「書きつけと印形はもらうが、三両は持っていけ」と受け取らない。金太郎も「そんな金がほしくて届けたのではない」と言い、大喧嘩になる。吉五郎の大家が間に入るが、吉五郎が言うことを聞かないので、大岡越前守に訴える。その話を聞いた金太郎の大家も訴えを起こす。越前守は、金太郎、吉五郎、越前守それぞれが一両ずつ損をする三方一両損という裁きをする。

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