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紋三郎稲荷 (もんざぶろういなり)

備考
山崎平馬という侍が笠間から江戸へ行く途中、松戸まで駕籠に乗った。駕籠代を値切らない上に酒手(さかて、チップのこと)までつけると言ったので、駕籠屋は「あんなに気前がよいのは紋三郎稲荷(笠間稲荷)の狐だからではないか」と語る。ちょうど狐の胴服を着ており、尻尾がついていたので、それを駕籠の外に出して揺らした。駕籠屋はすっかり狐だと信じ込み、宿屋の主人にも話してしまう。平馬はたいそうもてなしを受け、近所の者まで押しかけてきたので、いたずらが過ぎたと夜中に抜け出す。それを狐が見ていて「化かすのは人間にはかなわない」

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