荒大名の茶の湯 (あらだいみょうのちゃのゆ)
- 備考
- 本多正信が七人の荒大名、加藤清正、福島正則、池田輝政、浅野幸長、加藤嘉明、黒田長政、細川忠興を茶の湯に招く。ところが細川以外は茶などやったことがないので見よう見まね。大きな茶碗に入った茶を次々に回し飲みし、最後の者が飲み干すのだが、清正の長いヒゲが茶碗の中につかり、茶には油のような物が浮かぶ。池田はこんなものは飲めないと、口に含んだ茶を茶碗の中にもどす。皆同じようにするので、最後の福島の番になっても茶の量がまったく減っていない。講談から落語になった。別題「荒茶」。