口入屋 (くちいれや)
- 備考
- 器量よしの女中がやってきて、台所の中二階の部屋を使うことに。真夜中、最初に目をさました二番番頭は台所へ行き、暗闇の中を中二階へのはしごを探るが見つからない。おかみさんが女中の身を案じてはずしてしまったのだ。つり戸棚にぶら下がって中二階によじ上ろうとするが、つってある縄が切れて戸棚を担ぐはめに。次に一番番頭がやって来て、同じことをし、反対側からつり戸棚をかつぐ。物音を聞きつけて、おかみさんがやってくる。二人は戸棚をかついで、狸寝入り。「何をしてんだい」「引越しの夢を見ておりました」別題「引越しの夢」