お初徳兵衛 (おはつとくべえ)
- 備考
- 勘当された若旦那の徳兵衛は厄介になっている船宿で船頭にしてもらう。芸者のお初を連れた客が吉原へ行く。吉原によそから芸者を連れて行くのはご法度なので、お初は徳兵衛の屋根舟で帰ることに。実はお初は徳兵衛の実家の近所の生まれ。徳兵衛のことを知っており、船頭になってくれてうれしかったと告白する。雷雨が激しくなったので障子を閉めて二人はうれしい仲に。この後、心中をはかるという展開だったが、死にきれず、徳兵衛の勘当も許されて夫婦になることができたという形に変えられた。「船徳」の原話。