夢見の八兵衛 (ゆめみのはちべえ)
- 備考
- いつも居眠りをしているので「夢見の八兵衛」と呼ばれている男が甚兵衛に頼まれて夜通し、空き家で「つりの番」をさせられる。眠らないように割り木で床をたたいていたが、むしろがつるされているのに気づき、中をのぞいてびっくり。「魚釣りの番」だと思っていたら、「首つりの番」だった。夜がふけて、年老いた猫が八兵衛をおどろかせようと死体に息を吹く。すると死体が「伊勢音頭を唄え」と話す。八兵衛が言われた通りにすると死体が踊り出し、目の前に落ちたので、気絶してしまう。別題「夢八」